魚の熟成とアミノ酸の関係性
魚の熟成とは、魚の旨味ー「アデノシン三リン酸」が時間を経て「イノシン酸」に変化し、その旨味により食味を向上させた状態です。また、魚の持つタンパク質が変化することで「グルタミン酸」や「アスパラギン酸」などの遊離アミノ酸類が味覚に影響を及ぼす状態、また、イノシン酸や遊離アミノ酸類が相互に作用し、食味が増した状態とも言われています。
アデノシン三リン酸(ATP)とは?
魚の生命力、活動エネルギーの元です。生きている魚はATPを消費して生命活動を維持しています。食物を摂取してそれをアデノシン三リン酸(ATP)という化合物として蓄え、それを分解するときに生じるエネルギーで生体活動を支えていると言われています。また、このATPは生命活動を停止したと同時に循環を停止し、イノシン酸に変化します。
イノシン酸とは?
魚が持つ旨味成分の代表です。3大旨味成分のひとつに数えられます。先に説明したアデノシン三リン酸が変化する過程のひとつで、魚の死後〜半日から1日程度でATPがイノシン酸に変化し、その後、時間を経てイノシン、ヒポキサンチンという物質に変化していきます。ヒポキサンチンは苦味成分として知られています。
遊離アミノ酸とは?
タンパク質は、20 種類のアミノ酸が長くつながりあうことにより構成されています。食品中のアミノ酸のなかでもっとも多く含まれているのがグルタミン酸であり、肉や魚などのタンパク質を構成しているアミノ酸の約15 パーセントを占めています。
タンパク質そのものは味がありません。タンパク質が分解され、つながりあっていたアミノ酸がバラバラの状態になることにより、はじめて味が感じられるようになります。このバラバラの状態のアミノ酸を「遊離アミノ酸」といいます。
なお、遊離アミノ酸は、うま味をもつグルタミン酸やアスパラギン酸のほかにも、グリシンやアラニンなどの甘味をもつもの、ロイシンやバリンなど苦味をもつものがあります。
(うま味インフォーメーションセンターHPより抜粋)
タンパク質そのものは味がありません。タンパク質が分解され、つながりあっていたアミノ酸がバラバラの状態になることにより、はじめて味が感じられるようになります。このバラバラの状態のアミノ酸を「遊離アミノ酸」といいます。
なお、遊離アミノ酸は、うま味をもつグルタミン酸やアスパラギン酸のほかにも、グリシンやアラニンなどの甘味をもつもの、ロイシンやバリンなど苦味をもつものがあります。
(うま味インフォーメーションセンターHPより抜粋)
タンパク質と遊離アミノ酸の関係
熟成魚には4つの段階があります!
(1)イノシン酸の旨味が優位に働いた熟成状態。(2)イノシン酸の旨味が働きつつも食感の変化により食材の状態が変化している熟成状態。
(3)イノシン酸と遊離アミノ酸類の複合により旨味が複雑化している状態
(4)遊離アミノ酸が味覚に優位に働いている状態。
中期熟成とは
6〜14日前後の熟成状態として定義しました。上記の(2)と(3)の状態に該当します。身質の変化による味覚の向上をより体感しやすい熟成状態が(2)6〜9日前後といえるかもしれません。近年の研究により10日前後の熟成を経ると遊離アミノ酸類が味覚に影響を及ぼすようになることがわかってきました。そして、イノシン酸と呼ばれる旨味成分も、減少していくとはいえ、なんとかギリギリ、味覚に影響するぐらいの量は保たれている期間とも言えます。(ルアマガプラスより抜粋)
熟成には適切な温度湿度管理が必要不可欠です、
温度管理を誤ると微生物の影響で熟成ではなく腐敗
(食べられない状態)に変わっていきます。
温度や湿度をはじめ、衛生状態を厳しく管理した環境で、
安全・専門な熟成作業を行うことがとても重要です。
安心できる熟成作業はKSONテックにお問い合わせください。
熟成刺身が美味しいお店を紹介します!
①熟成魚場 福井県美浜町
ACCESS
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワーB1
Tel. 03-3527-9696
OPEN
月~金・祝前日
11:30~14:00
(L.O.13:30)
17:00~23:30
(フードL.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
土
17:00~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日
日・祝。
美浜町に古くから伝わる、熟成魚文化の郷土料理を存分にお楽しみいただけます!是非、ご賞味くださいませ!
②熟成さしみと旨い酒 ひとしおACCESS
〒604-8073
京都府京都市中京区大黒町88 シルブープレビル1F
Tel. 050-3313-7428
OPEN
ディナー 17:00~翌1:00
定休日 火曜日