台湾一のバニラ農園(香草農夫 Taiwan Vanilla Farm)へ見学

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南投県は台湾本島のど真ん中に位置し、台湾では唯一海に面しない内陸県です。台湾最長河川の濁水渓の源流にあたるほか、台湾最高峰の玉山、最大湖水日月潭を擁します。水質や土壌がよく、寒暖差と標高差に富むことから花卉や農産物が豊富で、製酒、製紙、漆器などの産業が勃興しました。

南投は歴史的にも様々な故事に包まれています。例えば、山間の埔里(プーリー)の町には、交流のシンボル紙教堂や歴史ある埔里酒廠、スイーツが有名な香草騎士(Vanilla Knight)とバニラ園ー香草農夫(Taiwan Vanilla Farm)など点在しています。さらに草屯まで足をのばせば、清境農場では海拔一千七百メートルの眺望も堪能できます。

さて、今回の目的地は埔里(プーリー)にある台湾一のバニラ農園ー香草農夫 Taiwan Vanilla Farmです。何故ならば、ここのオーナー味正琳様は台湾初バニラ栽培からバニラスイーツの開発まで熟練した達人です。農園の名前の通り、彼はバニラ農家であり、バニラスイーツのパティシエでもあります。味様はバニラに関するあらゆる知識やノウハウを有して、台湾バニラ業界の第一人者とも言われています。

バニラ（バニラ・ビーンズ）は香料バニラの材料で、ラン科バニラ属の植物、サフランに次いで世界で二番目に高価な香料です。香草農夫は2012年にバニラ栽培を始め、現在約10,000株以上を植え、現在、安定したバニラ収穫を持っています。台湾のバニラマッケートは従来 輸入に依存し、価格も国際市場の変動に伴います。オーナー味正琳様の使命は、より多くの農民がバニラ新興市場に参入し、カーボンフットプリント(CFP)を減らし、食材の自給率を高め、台湾のバニラ産業をワンランクアップさせたいと考えています。

バニラの木になっている緑色の果実も、そのままでは青臭い匂いがするだけです。甘い香りを得るためには、独特の「キュアリング」という加工プロセスを経て、成熟させなければならないのです。バニラキュアリング方法で乾燥・発酵したバニラの果実は、チョコレート色に変化し、あの強い甘い香りを放つようになります。ここから取り出した種が、バニラ香料の原料となります。また、バニラの香りのイメージから、花の香りを嗅いでみたくなりますが、花に匂いはありません。あの特有の甘くて芳醇な香りは、バニラの果実からするのです。

バニラビーンズは、いんげん豆のさやのような、15〜30cmの細長いものです。バニラの名前の由来は、この果実の形にちなんだ「小さなさや」という意味のスペイン語「バイナ」だと言われているんです。昔ながらバニラは、貴族だけが手には入れる食材で、とても稀少なトップスパイスです。現代になっても、バニラは高価、サフランに次ぐ世界第2位のスパイスです! バニラは、加工プロセスを経て(キュアリング方法－発酵と乾燥6ヶ月後)繊細でエレガントな香りと、クリームのような温かみのある甘い香りが特徴的です。

日本では主にアイスクリームなどスイーツカテゴリーに使われていますが、西洋では数百年も前から、デザート、飲み物、乳製品、コーヒー、そして料理にまで幅広く使われています。バニラビーンズ特有の甘い香りの風味は広く一般に受け入れられてきました。 

バニラは北回帰線と南回帰線の中間で栽培するのに適し、海外ではマダガスカルが主要な産地です。バニラは苗を植えてから加工ができるようになるまで約4～5年間かかり、栽培、加工が複雑な一方で経済価値は高いです。オーナー味正琳様は栽培から加工までの技術を完全にマスターし、より多くの農家が栽培、加工に協力し合うことで、バニラ産業を台湾で確立できるようと期待しています。味正琳様曰く、台湾だけでなく、日本から見学しに来た方も多いですが、栽培する人が多ければ多いほど技術交流が盛んになり、より画期的な栽培、加工(キュアリング技術)が生まれるはずだと期待しています。

お問い合わせは
電話：+886 49 2992276
アドレス：台湾南投県埔里鎮中山路1段241-2号
EMAIL ： service@vanillaknight.com
ホームページ ：https://vanillataiwan.com/
Facebook ：https://www.facebook.com/vanillafarmtw/