KSONテック

バニラアカデミー

台湾最大バニラ風味コンテスト大会開催NEW!!
  • Facebook
  • LINE
  • Twitter
  • LinkedIn

台湾最大バニラ風味コンテスト大会開催

Placeholder image

2022/10/29に台湾最大の「バニラ風味コンテスト大会」が開催されました。このコンテストは、全国から自慢のバニラビーンズを募集し、20社以上のバニラビーンズが業界評価基準(風味、香り、見た目、手触り、長さ、タネの状態など)に基き、業界専門家から審査と評価を受けます。

従来、海外から輸入されたバニラビーンズはキャラメル やクリームの香りが濃い傾向がありますが、台湾のバニラビーンズは、台湾のテロワールの独特な風味を表します。花香からフルーティー、お茶の香りまで様々な風味を有しています。このコンテストは全国数多くのバニラ農家から情熱を込めて参加しています。参加者の皆様は自社の製品をコンテストに出すことだけではなく、他社のバニラビーンズを体験し、他の農家さんと交流する機会でもあります。バニラ業界では年に一度盛大なイベントです。


Placeholder image

今回の審査員は業界有名なパティシェから、ホテルシェフ、バニラ業界専門家、ワインエキスパート、バニラキュアリング専用機開発者などまでが参加しています。今回のコンテストは国際通用の基準ではバニラビーンズの長さ、香り、見た目(光沢感の有無)、湿度、ビーンズとタネの状態、バニラエッセンス入りのミルク飲み比べなどで審査を行なっています。


Placeholder image

長い議論の末に上位5人が選ばれ、金賞は南投県国興郷の何維洲さんに決定しました。何維洲さんは今年に入り、バニラ栽培が5 年目になります。バニラの木は温室で栽培され、土から離した栽培をメインとしています。病気や害虫の被害を効果的に回避することができます。彼は、コンテストの開催によって、バニラ農家とバニラ製品への認知度が高まり、製品に対する信頼性も高くなるでしょう。と今後の事業展開を楽しみにしています。

Placeholder image

国際パン職人メダルを受賞した呉宝春さんも審査員の一人で、バニラビーンズの風味は品種とバニラ加工技術に関係していると考えており、風味を充分に発揮. 良いバニラビーンズは、パンやデザートに最後の仕上げを加点します. 今回受賞したバニラビーンズは風味が豊かで、台湾バニラの将来性を大きく感じています。輸入品の香りはクリーミーな傾向があり、台湾産のバニラ ビーンズは花香、フルーティーな香りが豊富で、輸入品とはっきり識別できます。このコンテストの結果が生産者に自信を与え、より価値のある高品質のバニラビーンズが生産できることを期待しています。


Placeholder image

業界専門家の味正琳さんは業界への期待を語りながら、農園さんと消費者に「テロワール」の概念を普及して欲しいと願っています。ワインを表現するときによく使われる言葉「テロワール」があります。ワイン好きの方は「このワインはテロワールを感じる」「テロワールの味わいがする」など、耳にしたことがあるのはないでしょうか?「テロワール」という言葉は、一般的には「土地の個性」のことを指します。土地の個性は、植物の味わいや品質に大きく影響するため、ヨーロッパでは「テロワール」は特に重要視されています。さらに、土地の個性とは、以下のように畑を取り巻くすべての自然環境のことを指しています。

  • 気候(日照時間・気温・降水量)
  • 土壌(地質・水はけ)
  • 地形(標高・斜面の向き)

実はバニラビーンズも同じ、テロワールに深く影響されています。同じ品種としても、違う環境(土壌、水、温度、湿度、肥料、栽培法など要素)に栽培されましたら、できたバニラ鞘の状態と風味が大きく違います。よく栽培加工初心者に聞かれたのは、なぜ自分で加工したものは輸入品の風味と違いますか?どしてタヒチの香りにならないですか?味さん曰く、この問題に答える前に、まずは「テロワール」の概念を思い出して欲しいです。